
先週、会社の同僚と仕事終わりに飲みに行った時のこと。
向かいに座っていた同僚のKさんの顔が、赤くなっていることに気づきました。
Kさんからはお酒はあまり飲めないと聞いていたので、お酒を飲んだことによって顔が赤くなったのだろうということは分かったのですが、「なぜ赤くなったのか」まではその時パッと出てこなかったので、今回それを書いていきたいと思います。
飲んだお酒は体でどうなる?アルコール分解のメカニズム
いきなり答えを書くよりも、まずは摂取したアルコールがどのように分解されていくのかを、大まかにですがまとめると、以下の通りです。
- 摂取したアルコールは胃で約20%、小腸で約80%が吸収されます。
- 吸収されたアルコールは全身を巡りながら、主に肝臓へと運ばれます。
- ADH(アルコール脱水素酵素)と呼ばれる酵素によって、アルコールがアセトアルデヒドに分解されます。このアセトアルデヒドには毒性があり、吐き気、頭痛、動悸などのいわゆる「二日酔い」や「悪酔い」の症状を引き起こすといわれています。
- 先ほどのADHとは別の、ALDH2(アルデヒド脱水素酵素2型)によって、今度はアセトアルデヒドが酢酸に分解されます。
- 酢酸は、血液によって全身に運ばれ、筋肉や脂肪組織などで水と二酸化炭素に分解され、呼気や尿、汗として体外に排出されます。

新潟県庁ウェブサイト「【上越】アルコールはどのように身体に作用するのか?」より
なぜ顔が赤くなるのか
顔が赤くなる要素として、アルコールを分解した後の物質である「アセトアルデヒド」が原因となっていると言われています。アセトアルデヒドには血管を拡張させる機能があり、それによって顔が赤くなると言われています。
顔が赤くなる・ならないの違いは?
これには、アセトアルデヒドを酢酸に分解する際に作用するALDH2(アルデヒド脱水素酵素2型)が要因とされています。ALDH2には
- 活性型
- 低活性型
- 不活性型
の3タイプがあるとされており、1の活性型は比較的速やかにアセトアルデヒドを分解でき、2の低活性型は活性型に比べて、アセトアルデヒドの分解速度が遅く、結果体内にアセトアルデヒドが残りやすくなることで、顔が赤くなるなどの症状が出やすくなると言われています。
日本人の場合は2の低活性型が40%程度、3の不活性型は4~5%存在しているようです。そう考えると、日本人の約半数は顔が赤くなりやすいとも言えます。おそらくKさんは、1の活性型ではなく、低活性型、不活性型のどちらかなのでしょう。
なお、このALDH2の働きは遺伝するものと言われています。お酒を飲み続けてこの酵素の働きが強くなることはないそうです。ですので、決して無理をさせない・無理をしないということが大事になってくるわけです。
終わりに
無理な飲酒は気持ちが悪くなるだけではなく、将来的な健康リスクにもつながっていきます。そのためにも、自分が遺伝的に飲める・飲めないを理解していくことは、これから健康的に、かつ、楽しく過ごしていくために必要なものであると言えます。
最近は遺伝子解析サービスを提供している企業もあり、自分がどれに属しているのか把握できる環境が整ってきているので、興味のある方は検査してみるのもいいかもしれませんね。
因みに。アルコールの分解には様々な要素があり、体重や性別、年齢、飲酒習慣・飲酒量なども影響してくるとのことですので、ALDH2が活性型に該当する人でも、飲みすぎには注意しましょう(自戒を込めて)!
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