旅行けば千鳥足

北に美味い魚あれば冬に行き、南の焼酎飲みたさに帰省をし、西の良い居酒屋の噂を聞けばしこたま飲み食いをする。そういう人に私はなりたい

家飲み18杯目 シングルモルト「ザ・グレンリベット12年」を飲み解く

いいお酒、飲みたくないですか?

仕事終わりのご褒美に、週末のゆったりとした時間に、何か美味しいお酒を飲みたい。いつも缶ビールやチューハイだけど、今日はいつもより少しだけいいものがいい――そう思うのは至極当然のことです。

だけど今からそれを買いに行くのは億劫……そんな方のために、今回はスーパーマーケットでも買える素敵な一本を紹介していこうと思います。

今回は『THE GLENLIVET 12th』グレンリベット12年についてです。

この銘柄はいわゆるシングルモルトのスコッチウイスキーにあたります。

 

そもそもシングルモルトってなに?

シングルモルトウイスキーとは、一つの蒸留所で造られた原酒だけをブレンドして造られたウイスキーを指します。モルトは大麦のことですね。トウモロコシやライ麦など、他の原料で作られたウイスキーを掛け合わせるということはせず、よその蒸留所で作られたモルトウイスキーも使用していません。

ということは、その蒸留所が置かれた環境製法などが色濃くそのウイスキーに落とし込まれているわけです。

このウイスキーはどこで作られているの?

スコットランドでは様々な場所でウイスキーが作られていますが、有名な場所として

  • ハイランド
  • ローランド
  • キャンベルタウン
  • アイランズ
  • アイラ

などがあります。グレンリベットが作られているのはそのうちのスペイサイドと呼ばれる場所です。スペイサイドで作られたウイスキーの特徴として、

  • フルーティーで華やかな香り 

  • 甘く、まろやかな味わい 

  • ピート香が控えめ

などが挙げられています。特にピート香と呼ばれる、ヨードチンキに似た薬品のような香りは苦手な方が少なくないかと思いますので、あまりこれまでウイスキーを飲んでこなかった人、これから少しずつ飲んでいこうという方にはちょうどいいのではないでしょうか。

早速テイスティングしてみよう

というわけで仕事終わりに自宅近くのスーパーで買ってきました。

 

375mlで2,480円と、缶チューハイなどと比べると高いように感じるかもしれません。ただ、一日で消費せずともある程度の期間を掛けて飲んでいくことでしょうし、それこそロックで飲むのに飽きてしまったら、炭酸で割ればいいのです。そう考えれば、必ずしも高価な嗜好品とは言えないのではないでしょうか。

まずはストレートで確認を。テイスティングっぽいことをしていますが、ほぼほぼ雰囲気でやっているのでw

【テイスティング】
色:静かな琥珀色。黄金色に近いか。
香:甘い香り。花のような華やかさが見える。よく焼けたパン。
重みのある甘さではない。
味:しつこくはないがかすかに甘味。アルコールはずっと残るわけではなく、のどからスッと落ちていく。
 
ついで加水。人によってはスポイトで数滴入れるようですが、日ごろの飲まない方はそこまで気にする必要はないかと思います。ただ、入れすぎには注意しましょう。
香:華やか感じがスッと落ち着く。遠くにカラメルを感じる。熱を加えた砂糖。
ニスというか木の香り。溶けたバター。
氷に入れるとマイルド系のチョコレートが出てくる。
味:柑橘が前に出てくる。

つまみにはタン塩レモン。これがまたいい。牛タンの迫力と油の甘みが合う。レモンとうまく馴染んでいる印象です。これは当たり!
黒コショウとの相性も悪くない。

ひとしきりうんうん唸った楽しんだので、最後はハイボール。
アルコールの刺々しい感じが落ち着いてくる一方で味がシンプルになっていく。
土台としての華やかさはそのままにチョコレート感が増す。ショコラ系のようなしっとりした、かつ主張の強い濃厚な甘味の一端を感じる。
ただ、炭酸が強かったのか、根負けしている? 個人的にはちょっと物足りないかな。
楽しむ際には炭酸の量を抑えたり、炭酸がそこまで強くないものを使うといいかもしれません。

まとめ 味・香りにまとまりがあり、飲み初めにはちょうどいい

よく聞く意見として「ウイスキー=味がきつい、匂いがきつい」というのがありますが、そのあたりはよくまとまっていますし、スターターセットとしては十分かと思います。
グラフにするとこんな感じかな。

これをきっかけにほかのウイスキーにも興味を持ってくれると幸いです。
ここまで見ていただいてありがとうございました!

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