旅行けば千鳥足

北に美味い魚あれば冬に行き、南の焼酎飲みたさに帰省をし、西の良い居酒屋の噂を聞けばしこたま飲み食いをする。そういう人に私はなりたい

冷酒=錫の酒器をお勧めする理由

日本酒を飲むときの器、こだわっていますか?

錫製のぐい飲みで冷酒を飲む和服の男性

皆さんは、日本酒――例えば、冷たい日本酒を飲むときの器に、こだわりはありますか?

ガラスのコップで飲む方、陶器で飲む方、錫の器で飲む方、いろいろあるかと思います。

私としては、冷酒の魅力を最大限に引き出すのは、断然錫の器なのではないかと考えています。

勿論、自分が好きな器で飲むのが一番大事なのですが、錫は錫でメリットがあります。

では、どのようなメリットがあるのでしょうか?

錫の器のメリットは?

1. 優れた熱伝導率

錫は熱伝導率が非常に高いため、冷酒を注ぐとすぐに器自体も冷たくなります。これにより、お酒の冷たさが持続しやすくなり、最後まで美味しく楽しめます。

冷酒の特徴として、日本酒本来のフルーティーな味わいや、すっきりとした酸味などが挙げられますが、よりよい状態をキープするためには、温度を一定に保つことが必要といえます。

キンと冷えた状態を長く保ちたい冷酒には最適といえるでしょう。

2. 口当たりがまろやかになる

錫が水やアルコールに触れると、微量の錫イオンが放出されるそうです。そのイオンが不純物や匂い成分を吸着したり、化学的に中和したりすることで、それらが味覚や嗅覚に与える刺激が軽減され、雑味が取り除かれたり、特定の成分と結合することで苦味・渋味を感じにくくなり、結果、お酒の味がまろやかになると言われています。
特に、冷酒の繊細な風味を際立たせる効果が期待できます。

3. 抗菌作用

「錫の器に入れた水は腐らない」「お酒の雑味が抜けて美味しくなる」というのを聞いたことがある人は、少なくないのではないでしょうか?

錫には抗菌作用があるため、酒器を清潔に保ちやすいというメリットもあります。衛生的に使えるのはもちろん、お酒本来の風味を損なわずに楽しむためにも重要な点です。

4. 高級感と見た目の美しさ

錫の酒器は、他の酒器と違って独特の光沢と重厚感があり、見た目にもお酒をより引き立ててくれます。冷酒を注ぐことで、その透明感と相まって、より一層贅沢な気分を味わえますし、おもてなしの際にも喜ばれるのではないでしょうか

お勧めの酒器はこちら!

ここまで錫の酒器のメリットについて説明してきましたが、その上で私がお勧めするのが、富山県高岡市にある「能作」の酒器ですね。

www.shopnousaku.com

特に、片口の小サイズと杯のセットは結婚祝いでいただいて以来、愛用しています。上にも書いた、味がまろやかになるというのは確かにその通りで、雑味が少ないようにも感じますね。じっくりお酒を愉しむために、なくてはならない、まさに相棒と言った具合でしょう。

見ていただくとお分かりになる通り、ちょっと値が張りますが、当然その値段以上の価値はあるものと思いますので、ご自身のQOLを上げるためにも一つ、手に入れてみてはいかがでしょうか?

 

ここまでご覧いただきありがとうございました!