旅行けば千鳥足

北に美味い魚あれば冬に行き、南の焼酎飲みたさに帰省をし、西の良い居酒屋の噂を聞けばしこたま飲み食いをする。そういう人に私はなりたい

【ソトノミログ】新橋『伊勢角屋麦酒』でクラフトビールに酔いしれる

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ニュー新橋ビルの立ち飲み屋「破天荒」を出た私は、2軒目を探すことにした。駅前の祭りはいまだ盛況で、多くの人でごった返している。人々の間をすり抜けて向かうのは、以前行った立ち食いずし屋の「根室花まる」だ。以前行った際のレポは以下リンクからご参照いただきたい。

この前行った際には奇跡的にほぼ待つことなく入ることができたが、今回は10人ほどの待ち客が列を形成していた。1軒行ったあとではあるから、待とうと思えば待つことはできるものの、どのくらい時間がかかるのか見当がつかない。後ろ髪を引かれる思いで、待ちの列から離脱することにした。どうしたものかと周囲を見渡すと、他の店が目に入った。「伊勢角屋麦酒」がそこにあった。

店内は盛況である。いくつか空席もあるが、今日は週末金曜日。おそらく予約席だということは想像に難くない。店員に一人である旨を告げると、20時半には予約客が来るので、20時20分までならということで座らせてもらえることになった。現時刻は19時50分。30分程度の滞在だが、初見の店であればちょうどいい。

昨今は客側でQRコードを読みとり、web上から注文をする店が多いが、この店も同様だ。この対応について否定的な意見もちらほら目にするが、個人的にはこの対応がありがたい。店が混んでいたり、店員の手が空いてなくても、取り合えず注文することはできるからだ。幾度となく注文するタイミングを逸してきた私にとって「自分のタイミングで注文できる」というのは、相当にストレスフリーなのだ。

1杯目:DEAD CAT IPA 2杯目:脳がとろけるウルトラヘブン3xIPA

1杯目が「DEAD CAT IPA」、2杯目が「脳がとろけるウルトラヘブン3x IPA」。外見だけでは違いが分からないのはご愛嬌ということで一つ。IPAとはIndian Pale Aleの略であり、ホップを大量に使用することによる、独特の苦みと香りが特徴と言われている。この2杯も例に漏れず、飲んだ瞬間にはパンチと言うか、苦味がガッと押し寄せては来るものの、胃の腑に落とした瞬間には華やかな味わいが鼻に抜ける。

酒飲みとIPAの相性の良さは本当におそろしい。

つまみはネギがたっぷり乗った叉焼

つまみはネギがどっさり乗った焼豚にした。IPAとは違う、ネギの苦みと豚肉の脂の甘さがこれまたいい。IPAとの相性も悪くない。個人的に一番好きな薬味はネギ。因みに二位は茗荷。

ここでの最後はペールエール

個人的に伊勢角で一番好きなのはペールエールだ。香りもいいが味もいい。もちろん苦みもしっかりとある。バランスのとり方がちょうどいいというのだろうか。ビールに好き嫌いはあまりないが、このビールは好きな部類に入る。

私の席からは店の入り口がよく見える。飲んでいる最中にも多くの人が視線の先を行きかい、店内を覗き、そして苦笑いして去っていく。店員に聞かずとも満席ということが分かってしまったのだろう。

時間を見ると20時15分。予定の時間まであと5分というベストタイミング。会計をして店を出る。

最初に並んでいた立ち食いずし屋を見やると、列の長さは30分前とさほど変わっていなった。ずっと並んでいたら、この時間になっても席にはありつけなかったかもしれない……このチョイスは正解だったと、行列を背にそう確信して帰路についた。

 

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