旅行けば千鳥足

北に美味い魚あれば冬に行き、南の焼酎飲みたさに帰省をし、西の良い居酒屋の噂を聞けばしこたま飲み食いをする。そういう人に私はなりたい

【ソトノミログ】新橋「まこちゃん ガード下店」で己が正義について考える

年に1回の、健康診断の日だった。

バリウム検査をするつもりだったから、昨日の21時から文字通りの飲まず食わずで迎えた日である。人間40近くになっても縦に伸びることはあるということを理解した一日になった。

制限したことによる反動と言うものは恐ろしいもので、健康診断が終わる前から仕事終わりにどこに行こうか、思考を巡らせる始末。

終業のベルが鳴るのとほぼ同時に退勤を済ませる。会社の後輩と連れ立って、電車に飛び乗り向かった先は、新橋。

1軒目:まこちゃん ガード下店

 

SL広場のある日比谷口よりも浜松町寄りの烏森口から出て、高架線沿いに浜松町方面へ向かう。比較的新橋の外れのところにある店だ。比較的早めの時間だというのに店内は7割がた埋まっている。

店員に2時間制と告げられ、了承。入口付近のテーブルに、何とか滑り込むことはできたが、もう30分程度遅れたら入れなかったかもしれない。それほどに賑わっていた。店外の、急ごしらえしたようなテーブルにも、満遍なく人が埋まっている。

 

焼酎ハイボールを飲みながら、部署内の話に聞き耳をそばだてる。自分は職場ではあまり会話をしない。世間話を自らしないし、同僚と昼食を共にすることもない。だからおのずと、部署内の、あの人とあの人がどうなっているのかといった人間関係が、よくわからなくなってしまう。置いていかれ過ぎないように、同僚と飲みながら情報をアップデートするのだ。

今回は、今日飲みに来ている同僚とは別のグループの話。詳細は書けないが、マッチングアプリのメッセージを既読スルーかしないかで言い合いになり、それで激昂して相手を叩き潰すというのは、怖い・恐ろしいを飛び越えて哀れみすら感じてしまう。メッセージを返さないというのも、返すというのも、それぞれの考えの果てに行きついた結果であるはずだ。それがお互いの良しとした道、それぞれの正義だといえる。

お互いの正義をいいバランスにすることが肝要なのでは

お互いの正義同士は、時に合致しないこともあるだろう。当たり前の話だ。だが、お互いはそれをリスペクトすべきだ。最終的にリスペクトはしなくてもいい。「なるほど、あなたはそういう考えに至ったんだね」で終わらせるべきだろう。自分の正義にそぐわない相手の意見を貶すぐらいであれば、手前の正義なんぞ溝に捨ててしまったほうが万倍もましだ。

これまでは快活で兄貴肌・姉貴肌なキャラクターだと思っていたが、今回の話を聞いて、接し方が変わってしまいそうなことが残念だ。

 

約束の2時間となり退店。時間は20時と、夏の夜はまだまだ続く。前々から目星をつけていた店に向かうため、我々は駅のほうへ歩き出した。

 

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