旅行けば千鳥足

北に美味い魚あれば冬に行き、南の焼酎飲みたさに帰省をし、西の良い居酒屋の噂を聞けばしこたま飲み食いをする。そういう人に私はなりたい

【ソトノミログ】新橋「根室花まる」で北海の贅に骨抜きになる

↓こちらの続きです。

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ガード下で焼きとんを食らった後で向かったのは、新橋駅構内にある「立食い寿司 根室花まる エキュートエディション新橋店」。前々からお店のことは認識していたものの、今まで行けずじまいで本日ようやくと言ったところ。満を持しての訪問だ。

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時刻は20時ごろ。自分たちが言ったときにはグループ用の席(とはいっても立ち飲みなので、テーブルだけではあるが)が残り1つの運の良さ。自分たちが入った直後にはmax10名近く並んでいたので、店のポテンシャルがあるからだというのを再確認。配膳をする店員の心地よさもまた、この店に足を運ばせる一因なのかもしれない。

 

ここまで来て、ビールやサワーでソフトランディングするのも芸がない。やっぱり魚には日本酒だよな!ということで、地酒である北の勝をチョイス。この時ばかりは、明日が在宅勤務でよかったと思わずにはいられない。

すっきりとした味わいに、否応なしにも摘まみにも期待が高まるというもの。

3貫セット。左からイワシ、タコ頭、蒸し牡蠣

個別に注文もできるが、2軒目ということもあり、自分はイワシ、タコ頭、蒸し牡蠣のセットを選択。イワシには十分脂がのっており、口に入れた瞬間、口腔内を支配するほどに味わいが強い。タコの頭は噛めば噛むほど旨味がにじんでくる。牡蠣に至っては磯の風味もさることながら、噛むとあふれる牡蠣のエキスがたまらない訳だ。これで酒が進まぬわけがない。

2杯目は男山の「つまみつつ」。初見の1杯だ

本日店に並んでいた地酒は、北海道は旭川の男山が揃えられていた。2杯目はその中でも初めて飲む、寿司専用の「つまみつつ」。

すし専用とうたっているように、すしによく合うお酒を、北海道のすし職人(北海道鮨商生活衛生同業組合青年部)の方々に監修していただいた、やや辛口タイプの特別純米酒とのことである。
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手前が時知らず、奥がホタテ二階建て

テーブルの上がごちゃごちゃしていて申し訳ないが、目に入った時知らずとホタテ2階建て(?)を選択。時知らずとは、本来鮭が遡上する秋の時期(9月~11月頃)ではない、春から夏(5月~7月頃)に漁獲される天然のシロザケのこと。脂の乗りが抜群によく、口に入れるとしつこくない、上品な味わいの脂が、ふっと顔をのぞかせる。抜群に美味い。ここまでうまい魚を食べると、人は笑わずにはいられないのだ。

ホタテ特有の旨味と言うか味わいも捨てがたい。余談ではあるが、個人的に一番好きな貝は青柳である。

最後に一杯飲んで終わろうということで、男山の生酛 特別純米で終了。〆の一杯にふさわしい、キレの良さと奥から顔をのぞかせるコメの甘みがまた、素晴らしいというもの。

生酛(きもと)がどういうものなのかは、過去記事も合わせてご覧いただきたい。

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魚と肉を十分に楽しんだ一日に満足して、我々は帰路につくことにした。

折を見てまた改めて伺いたいものだ。

 

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