旅行けば千鳥足

北に美味い魚あれば冬に行き、南の焼酎飲みたさに帰省をし、西の良い居酒屋の噂を聞けばしこたま飲み食いをする。そういう人に私はなりたい

越後湯沢で過ごす「何もしない」贅沢旅【1日目】

気づけば梅雨明け、気づけば旅当日

ニュースを見ていると、いつの間にか関東地方も梅雨明けをしていた。史上最速の梅雨明けと言っていた気がする。だからだろうか、空はすっかりと晴れており、夏の様相を呈している。何もせずとも、汗がじんわりと滲み出すほどだ。

できる限り涼しい場所――北に行きたくなるのは自然の摂理だ。

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以前記事にもした通り、JR東日本のサービス「どこかにビューン」を使って越後湯沢に行くことになった。他の候補地は3つは東北地方で、1つがここ越後湯沢だ。それを引き当てるのだから、運がいいのか悪いのか。

一昨日はメンタル面から不調をきたし、一日休んでしまったが、今日は今日で半休を取得した。こんなに休む中間管理職で申し訳ない。

いざ越後湯沢へ!

一度帰宅後、身支度を整え、向かったのは大宮駅。

大宮駅から伸びる目的地

個人的にはこの「高崎・熊谷」みたいに複数の行き先を書いているよりも、股が別れているヤツのほうが好き。

まとわりつく熱気と格闘していると、しばらく後に新幹線が入線。

昔なじみのE4系はE7系に置き換わっていた。

新潟へ向かう新幹線 さようなら

座席に腰を埋め、うたた寝すること1時間。文字通りあっという間に越後湯沢駅に到着した。時刻表を見たところ、10分おきに駅に到着しているようだ。在来線か何かか?

山を超えると天気が変わるとはよく言ったものだが、大宮は快晴だったのに、当地は曇天。むしろ小雨が降っている。観光目的ならば天気の良し悪しに一喜一憂してしまうが、今回は何もしないのが目標だ。天気は二の次で構わない。今回の目的がそれでよかった。

本日の宿「さくら亭」に到着!

着いたのが17時前だったので、どこそこには寄らず、まずはチェックイン。多少大回りになったが、無事に到着。

今回の宿「さくら亭」。取り忘れていたのは御愛嬌

今回の宿は「越後湯沢温泉 本陣 さくら亭」。到着時に取り忘れていたのは御愛嬌。

あまり腰を落ち着けるが苦手なのだが、私にしては珍しく、1つの宿に2泊することにした。ロビーで説明を受けつつチェックイン完了。エレベーターで3階へ向かう。

さくら亭3階の自室

たまらんね。中年一人には十分すぎる部屋だ。

くつろぎたい気分はなんとか抑えつつ、大浴場へ向かう。

夕食は18時からだし、酒も飲むから、風呂は先に済ませておきたい。タイミングがとても良かったのか、内風呂・外風呂ともに貸切状態だった。事前に調べていた通り、弱アルカリ性の湯。かすかなとろみが肌に吸い付くようで、十分くつろげしましたとさ。

お待ちかねの夕食は正調の会席料理

夕食はバイキングかと思いきや、しっかりとした会席料理。

6/27お品書き

 

料理の一部【アミューズ、前菜】

妻有ポークと若竹鍋

個人的にこの若竹鍋が一押し。若竹煮を鍋仕立てにしているのもそうですが、赤味噌仕立てになっており、味噌特有の甘みとコクが、若竹の良さを一層引き立てているように感じる。

一杯目はキリンの一番搾り

合わせるのはキリンの一番搾り。滋味深い料理には、一番搾りのコクがマッチすることを期待したチョイスだ。ぐいっと一口。風呂で抜けた水分の代わりに、胃の腑を経て細胞へ、ずいっと入り込んでくる。思わず、口の端が緩んでしまう。これぞ愉悦。

 

2杯目は長者盛 山廃の純米原酒をチョイス。心地のよい酸味とかすかに伸びてくる甘み。焼き物である鰤の幽庵焼きや、強肴である妻有ポークなどの、味の濃いものとのマリアージュを期待していたが、食中酒と言うよりも、食後にデザートと楽しんでもいいかもしれない。

山廃については以下の記事も合わせて読んでいただけると幸い。

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量・質ともに、個人的には満足したが、どうも7月22日から夕食の提供は当面休止になるとのこと。ここに限らず、夕食の提供を終了する宿泊施設が、ちらほら出てきているように感じる。このあたりは、改めて思うところを書いていくので、しばし待たれよ。

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初日から、久しぶりに食と酒を堪能する事ができた。

今回のテーマは「何もしないこと」。はてさて、明日はどうなるか、今から楽しみだ。

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翌日2日めのレポはこちらからもご覧いただけます

 

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