店頭のテレビに点いていた高校野球の中継が終わる頃、一軒目の「やきとり しんちゃん」を後にした。立秋を過ぎてからというもの、心做しか日の沈む時間が早くなってきているように感じるが、それでもまだ、日は高い。
引き続き、屋台横丁で2軒目を物色する。横丁に足を踏み入れたときと比べて開店している店が増えてきたようだ。それに応じるかのように、店内の客の数も増えてきているように感じる。具体的な目標を決めずにダラダラ歩くのは性に合わないが、飲み屋を探すときは別。チラと横目で空き状況を確認するときほど心の踊る瞬間はない。
しばし徘徊の後、2軒目の暖簾をくぐる。「agenico」だ。最近オープンした店らしく、内装も外装も周りの店とは一味違う。何より名前がいい。煮込みと炭酸、これは入らずにはいられない。
www.utsunomiya-yataiyokocho.com
煮込みを真っ先に注文しようとしたが、悲しいかな、煮込みは夏季休業とのこと。残念ではあるが、これしきのことで肩を落としていては呑兵衛の名が泣く。あるもので楽しむのが酒飲みの真髄ではないか。

目を引くのは珍妙な(失礼)レモンサワーの名称。聞けば酒屋からレモンサワーの原液を全種類取り寄せ、それぞれのレモンサワーの味わいなどから、宇都宮界隈の中学校の名前を当てはめているらしい。名前だけだと市外の人間には何がなんだか見当がつかないが、幸いと原液の外装が描かれており、ある程度どのような味わいなのか、わかるようになっている。
とりあえず、名前からビッときた「一条中レモンサワー」を注文。2軒目の幕開けに相応しい、キリっとした爽快感。
今回注文したつまみは野沢菜と、

水餃子の鬼おろしポン酢トッピング。ツルンとした水餃子と、鬼おろしのざっくりとした食感の違いが面白い。ポン酢とレモンサワーの酸味タッグも悪くない。

2杯めは芋焼酎のソーダ割り。どの銘柄だったかは思い出せないが、ソーダ割りにするぐらいだから、香り高いものを選んだのかも知れない。
しばらく飲み進めていると、若い男女4名のグループが入ってきた。話を聞くと、大学時代の友人だそう。そうすると、社会人1年目2年目ぐらいだろうか。私は大学の友人がいないので、こういうグループは微笑ましいというか、少し羨ましいと感じてしまう。私が言えることではないが、学生時代の友人は一生物なので、ぜひとも大事にしてほしい。もうしてるか。
焼酎も飲みきり、次の店に向かうべく勘定する。そろそろ日本酒を取り込んでおきたいところ。栃木には鳳凰美田をはじめ、大那や仙禽、以前新橋で呑んだ七水など、うまい日本酒が肩を並べている。よりどりみどりなこの場所で、日本酒を飲まないのは実にもったいない。
店主に日本酒を飲みたい旨を伝えると2軒ほど上げてくれた。そろそろ夜本番といったところ、先程以上に客の数は増えていることだろう。一抹の不安を抱えつつ、私は店を後にしたのだった。
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