旅の始まりからワイナリー到着までの記事はこちらからどうぞ!
第1工程:栽培
今回のツアーは栽培~醸造~熟成の一つの流れを追っていくものになっています。はじめは「栽培」から。こちらのワイナリーは広大な土地を50のエリアに分けて、それぞれの土地に合わせて栽培方法を変えているそう。そのうち、ガイドさんの先導で日本のブドウ固有種である「甲州」が栽培されている畑に向かいます。
街に向かって一直線に道が伸びているかの如く、左右に生垣のようにブドウの木が植わっています。
ブドウの木の植え方は大きく二つに分かれていて、1つは藤棚のような「棚仕立て」、もう一つは今回の「垣根仕立て」。日本では伝統的に前者の棚仕立てを採用しているところが多いそうですが、この畑では垣根仕立てを採用しています。樹勢が強い(木の伸びるのが早い)ために栽培が大変であること、収穫量が棚仕立てと比べて少なくなるデメリットはあるものの、風味の豊かなブドウが取れるとのことで、10年ほど前からこの垣根仕立てを採用しているとのことでした。


夏真っ盛りなので、実の成長はまだまだこれから。
第2工程:醸造
続いては「醸造」の工程です。畑を見学ののち、バスに乗り込み、一路醸造棟へ向かいます。

こちらの醸造棟は2025年から稼働している新しい施設です。

こちらの建物は三階建てで、入り口から入ると2階からスタートとなります。我々見学客を迎えてくれるのは、比較的小ぶりな醸造タンクたち。先にも述べたように、ここでは畑を50近くのエリアに分けており、それぞれ個別に醸造をしているとのこと。
ブレンデッドウイスキーのように、様々な顔を持つ原酒を組み合わせて、ひとつの製品を作り出しているそうで、なるほど、それであれば小ぶりなタンクのほうが都合がいいわけですね。
そのほかにも多彩な原酒を揃えることで、ブレンドの選択肢が拡がったり、複数のタンクを揃えることで、それぞれの原酒に適した温度管理ができたり、それぞれの結果、いろいろな挑戦に取り組めるとともに、リスクの低減にも一役買っているようです。

1階上がって3階に。2階にあったタンクのふたの部分です。通常はポンプを使ってホース(チューブ)経由でタンクに注ぐそうですが、こちらではタンクの上部からワインの原液をタンクの中に注いでいきます。
ポンプを使ってしまうと、どうしても果汁や種に負荷がかかってしまい、それによって種が割れてしまうことがあるそうです。種が割れてしまうと、渋みに繋がってしまうこともあるとのことで、重力に沿ってタンクに注いでいるそうです。
第3工程:熟成
続いで、最後の熟成工程です。

醸造塔の向かいに熟成庫があります。おそらく熟成庫も複数個所に分散しているんでしょう。
入った瞬間に感じる開いていた毛穴が一気に閉じんばかりの冷気! 涼しいを通り越して、寒気を感じてしまうほどでしたw
温度計は見ていませんでしたが、15度ぐらいなんじゃなかろうか。

一列に、びしっと整列された、樽の数々。

うろ覚えで恐縮ですが、確か使っている木材はホワイトオーク。容量は220Lぐらいと言っていたので、ホッグスヘッドのサイズなのかしら? 樽に焼き印されている日付はこの樽が新造された日付。

実際どのワインが入っているかは、樽にシールを張って管理しているようです。
思いのほかアナログなんですね。


途中、ビン熟成のエリアを抜けていく。
第4工程:試飲
最後に向かうのは、そうだね試飲だね!
今回いただいたのは、
の2種類です。

まずは白ワインの「登美の丘 甲州 2023」から。テーブルに敷かれていたテイスティングのお作法に倣いつつ、まずは一口。すっきりとした味わいがありつつも、赤りんごの皮のような若干の渋さ、深さを感じます。
続いて「登美の丘 赤 時のかさね」。こちらはカシスのような、しっかりとした酸味を覚えます。個人的には若干鰹節のようなダシの味を感じました。あまり進んで赤ワインを飲まない口ですが、これはなかなか自分にも合う味わいでありますね。
これらはインターネットでも購入できます。
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こちらをもって見学ツアーは終了。サントリーの、少しでもうまい酒を造ろうとする気概が知れて、じつに実りの多い80分でした。

最後は展望台から撮影。甲府盆地の広さがよくわかります。
本当は併設されているショップにも行きたかったのですが、シャトルバスの時間が迫っていたので、後ろ髪を引かれる思いで退散。一本逃すと次は2時間後ぐらいだからね、しょうがないね。

無事甲府駅に帰還。次の記事では飲み歩きについてまとめていきます。