旅行けば千鳥足

北に美味い魚あれば冬に行き、南の焼酎飲みたさに帰省をし、西の良い居酒屋の噂を聞けばしこたま飲み食いをする。そういう人に私はなりたい

さらしな、立ちのみへ行く

さらしなです

 

唐突ですが、先日は仕事終わりに新橋の立呑や3軒程行ってきました。

最近は立ち飲み屋えらい多いんですよね。サクッと飲んでさっさと帰るには立って飲むのは都合がいいし、たちっぱなしってのはなかなか疲れるので、3時間4時間もダラダラいられることもない。なので、一人で飲むときはどっしり腰をおろせるようなところじゃなくて、立ちのみへ行こうってなります。昨日は新橋駅前ビルの「三文の徳」へ。

 

まずは生を1杯。サーバーが見えない場所にいたのでわかりませんが、多分サッポロ。

手元のメニューと壁にかかっている手書きのそれを見比べつつ、何をあてにしようか吟味。ウンウンとうなりながら、結局いつものタコぶつと白菜の漬物。あとはマアジをいただくことに。

陶器の皿に盛られるよりも、こういう感じのほうが立ち呑みに来たなって感じがする。

横の女性二人のうち、一人がメロンのサワーを頼んでいたが、プレーンのサワーと一緒に普通にメロンが来て、店の中に一瞬ワッっと声が上がる。こういうライブ感を求めるのにはやはり立ち呑みだ。厄払いではないが、朝からのいろんなことをおろして、明日からの活力にする。仰々しいお店も喧騒にまみれたようなパブもいいが、自分にあうのは立ち呑みなんだなと再確認する。

この辺りで横の壮年の男性が話しかけてきた。よく来られるんですかから始まり、仕事の話になる。広告業をやっているその一人社長は、渋谷の109の広告枠を取ったんですよなんて話をしてくる。どういう仕事をしているのかと聞かれたので、印刷屋なんですと返す(正確に話すと別だが、それを話すと理解しづらい業種なのでぼかしている)。個人的にはこれがどうも苦手だ。話の突破口として、仕事の話をしてくるのはいい。だが、それはあくまでキッカケであって、それを中心に据えたくないのだ。

 

仕事終わって落ち着きに来ているのに、仕事の話をぶりかえしたくはない。

 

すっかり興ざめしてしまった。なおも話すので聞くそぶりはみせつつ、さっさとホッピーを胃に収め、そそくさと店を出る。男性にはまたお会いしたら是非、なんて言われたが、多分忘れてる。

 

続いて、同じフロアにある庫裏へ。ここは日本酒の立ちのみだ。同じ階には信州の地酒を中心に揃えた「信州おさけ村」もあるが、そこは混雑を通り越して、カオスすぎるので同じく混雑していてもある程度整理されている、ここへ足を向けることが多い。

おまかせで3種頼む。一本瓶を見せながら、飲んだことがあるかの確認をされる。ないと答えると、そこからは店が選択してくれた。きっと、その酒を中心に据えて、そこから幅を広げているのだろう。

選んでくれた三種はどれもよかったが、天狗舞は……古酒みたいな感じがしてちょっと合わなかったかな。うごのつきはとても良かった。巨峰のような酸っぱさと独特の甘み。ここ最近でなかなかのヒットだ。

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1杯1杯はちょっと値が張るが、母体が酒屋なので、揃えているものはいいものが多い。一度行ってみていただきたいところである。

 

3軒目は向かいにあるMOMO。ここもよくお世話になっているバーだ。

みたことがないウイスキーがあったので、迷わず選択。飲み方に迷ったが、ソーダ割のほうがいいと言われ、それに。ああ確かに、これはソーダ割がいいやつだ。確固たる地震があるわけではないけど、これはそんな気がする。しかしなんでスピリッツなんだろう。

新しいものや、知らなかったものに触れられるのが飲み屋のいいところと再確認して、家路についた。今回も西川口までいかなくて安堵。